子どもが「保育園行きたくない!」と泣いてる朝…休ませる?行かせた方がいい?どうすればいいか悩む。
このように悩んだ経験のあるママは多いと思います。
休ませられる状況なら休ませる、どうしても休ませられないのであれば行かせる、どちらの判断も正解です!
どちらの判断も正解ってどういうこと?と疑問に思ったならこの記事をぜひ!
子どもの心理や親としての対応が分かっていれば、忙しい朝に休ませる?行かせる?と悩むこともなくなります!
あなたの悩みを解消し、子どもと明るく楽しい生活を送るための参考にしてみてくださいね。
▼保育園・幼稚園に行きたくない子どもの気持ちに寄り添える一冊!
「保育園行きたくない!」休ませるのは甘やかし?
子どもが「保育園行きたくない!」と言ったときに思い切って休ませるのか、それとも頑張って行かせるのか判断に困ったことのあるママは多いはず。
結論から言うと「休ませるのも良し、行かせるのも良し」、休ませたとしても甘やかしではありません!
泣いて暴れて「行きたくない!」と訴える子もいるでしょう。
そんなに行きたくないのであれば休ませてあげたい気持ちになりますが、その半面「休み癖がついてしまわないか?」「休ませるのは甘やかしなのでは?」と葛藤もあるでしょう。
休ませられる状況なので休ませる、仕事の都合などでどうしても休ませられないので行かせる、どちらも正しい決断です。
どちらも間違いではないので、決断に自信を持ってほしいと思います!
そもそも子どもが「保育園行きたくない!」と言うのはどんな時?
どのような時に子どもが「保育園行きたくない!」と言うのかが分かると、ママも親としての対応が見えてきますね。
子どもが「保育園行きたくない!」と言う理由はいくつかあり、それらを総合的に見ると以下で説明していくようなことが言えます。
「成長するための壁」にぶつかっている
子どもが「保育園行きたくない!」と言うのは、何かしらの理由で感じた「イヤな気持ち」や「恐怖」、つまり「成長するための壁」にぶつかっている時なんです。
どういうことかというと、例えば子どもが「○○くんがイヤなことをするから保育園行きたくない」と言ったとします。
それを先生に伝え対応してもらい、○○くんがイヤなことをしてこなくなったとしましょう。
そこで解決してまた元気に保育園に行ってくれるようになることもあります。
しかし子どもの心の中にモヤモヤした気持ちが残って、「保育園行きたくない!」と言い続ける場合もあるんです。
一度経験したイヤな気持ちや恐怖はそう簡単には消えません。
これは人間の脳の構造による、危険なことを回避するため、そのような経験を忘れないようにしているという説があります。
この構造によって一度経験したイヤな気持ちを「大丈夫」と思えるようになるまでには、ある程度の時間がかかるんです。
一度経験したイヤな気持ち、つまりは「成長するための壁」とも言えます。
ぶつかった壁を壊したり乗り越えたりすることで、子どもの世界が広がり適応能力が上がっていくのです。
無理やり乗り越えさせようとしない
日々起こる子ども自身の力で乗り越えられる小さな壁もあります。
しかし登園を嫌がるというのは子ども自身の力では乗り越えられない大きな壁にぶつかっている状態。
子どものイヤな気持ちが増し不安が大きくなったり、親子の信頼関係を壊してしまったりする可能性があるため、無理に乗り越えさせようとしない方がいい場合があるんです。
無理にでも保育園に行くことで自分の力で壁を乗り越えられる子どももいますが、ゆっくり成長するタイプの子では逆に引っ込み思案になってしまうなど逆効果になることも。
親からすれば大したことない壁でも、子どもの経験したイヤな気持ちや不安の大きさはその子にしか分かりません。
その気持ちを受け止めず「大したことないから行きなさい」と無理やり登園させるのはやめましょう。
幼児期には不安、怖い、寂しいなど「情緒的な欲求」に対し我慢をさせ過ぎると、子どもの自己肯定感が下がってしまいます。
子どものタイプをよく見極めることが大事ですよ!
保育園に行きたくない理由7つ
上記で子どもが「保育園行きたくない!」と言う理由を総合的に説明しましたが、ここからは具体的に見ていきたいと思います。
子どもが「保育園行きたくない!」と言う理由は、「人間関係で上手くいかないことがある」など園生活でのこと、気持ちや体調といった子ども本人に関することなど以下の7つが代表的なものとして挙げられます。
- 人間関係で上手くいかないことがある
- 苦手なことや嫌いなことがある
- 環境に変化があった
- パパやママと離れたくない
- 保育園や先生の対応が合わない
- 生活リズムの乱れ
- 体調が悪い
小さな子どもの場合は特に「行きたくない理由」を言葉できちんと表現するのは難しいものです。
理由を言ったとしてもそれが本当の理由ではないかもしれないし、それだけではない場合もあります。
いずれにしても、子どもにとって自分の力では乗り越えられない壁にぶつかり、そこから「逃げたい」という気持ちがあるのは確かなのです。
理由①人間関係で上手くいかないことがある
「お友達と喧嘩」「イヤなことをされた」「先生に叱られた」など保育園の人間関係で上手くいかないことがあるというのが、行きたくない理由の1つです。
大人も職場の人間関係が上手くいっていないと行きたくないと思ってしまいますよね。
子どもも同じで、保育園のお友達と喧嘩したりイヤなことをされたりすると「行きたくない」「休みたい」と思うのです。
保育園にはたくさんのお友達がいますから、その中で上手くいかないこともあって当然。
保育園はそのような環境の中でのコミュニケーションの方法やルールなどを学ぶ場所でもあります。
また先生に叱られたのが理由であれば、なぜ叱られたのかどうすれば叱られないのかを子どもと一緒に考えてみることが必要な場合もありますよ。
理由②苦手なことや嫌いなことがある
園の活動やプログラムに苦手なことや嫌いなことがある場合も、子どもは保育園に行きたくないと思ってしまうんです。
苦手なことや嫌いなことの中には、保育園の照明の明るさや音の大きさ、お部屋の雰囲気というような環境も含まれます。
特定の活動やプログラムが苦手な場合には、その活動がある日になると「行きたくない」と言う場合もあるでしょう。
苦手なことや嫌いなことを避けたいという気持ちは大人も同じですよね。
理由③環境に変化があった
「クラス替えがあった」「担任の先生がかわった」など保育園での環境、「引っ越し」「家族の入院」など家庭での環境においての変化も「行きたくない!」となる理由の1つ。
連休明けの月曜日や夏休み・冬休みといった長期休み明けも、子どもが「保育園行きたくない」と言うことが多くなります。
環境の変化による子どもの「行きたくない」に関しては、時間が経つと落ち着くことがほとんどです。
最初は緊張したり疲れてしまったりすることもあります。
しかし子どもは先生やお友達と遊ぶ楽しさや、保育園でしか感じられない集団生活での喜びをしっかりと覚えているはず。
数日すれば徐々にその楽しい記憶や思い出がよみがえって元気に登園してくれるようになることが多いですよ。
理由④ママやパパと離れたくない
子どもはやはりママやパパと家にいるときの方が緊張や不安もなく安心して過ごせるため、一緒にいたい・離れたくないと登園を嫌がることがあります。
入園したばかりの年少さんや下の子が産まれて甘え足りないと感じている子どもの場合は、なおさらそのような気持ちが強いでしょう。
1日のほとんどを大好きなママやパパと一緒に過ごしていたのに、入園をきっかけに突然1人で集団生活に入っていくわけです。
緊張や不安も大きく「行きたくない!」というのも当然の姿と言えますよね。
下の子が産まれて甘え足りない場合も保育園の楽しさは分かっているけれど、それよりも今はママに甘えたい気持ちの方が上回っているのでしょう。
幼児期の子どもにとってママやパパと離れて過ごす時間というものは、大きな試練になっているということを理解しておきましょう!
理由⑤保育園や先生の対応が合わない
それぞれの保育園によって教育方針や対応の仕方は異なります。
さまざまな壁にぶつかったとき、頼れるママやパパがいない保育園で子どもが頼るのは先生です。
頼れるはずの先生の対応が合わないことで子どもの緊張や不安が解消せず、ストレスを感じ続け「行きたくない!」と言っている場合も。
通い始めてから「教育方針や対応の仕方が子どもに合っていないかも…」と気付くこともあるでしょう。
そう感じたらまずは担任や園長先生などに保育園の教育方針を詳しく聞いたり、合わないと思っていることを相談したりすると良いでしょう。
子どもにも生まれつきの性格やペースがあり、どうしても合わない場合もあります。
どうしても合わないと思うのであれば「転園」を最後の手段として考えてみる必要があるかもしれません。
理由⑥生活リズムの乱れ
寝不足や起きるのがギリギリなど生活リズムが乱れていると、保育園に行くための身体や心の準備がしっかりできないので行きたくないのは当然です。
元気に保育園に行くためには、心も身体も準備が整っている必要があります。
寝不足では身体の疲れがしっかり取れておらず、頭がボーっとして何に対してもやる気が出ないでしょう。
起きるのがギリギリでは「今日も保育園でたくさん遊ぼう!」という心の準備ができる間もなく家を出る時間になってしまいます。
夜は9時までには寝て朝は早起きし、朝ごはんをしっかり食べることで身体が目覚め、「今日も保育園で遊ぼう!」という心の準備も整ってきますよ。
心当たりのある場合には、まず生活リズムを見直してみましょう。
理由⑦体調が悪い
風邪の引き始めや熱の出始め、いろいろなストレスが合わさって「なんとなく行きたくない」という気持ちになることも。
子どもは自分の体調をきちんと大人に伝えることがまだ難しいです。
機嫌が悪い、食欲がない、顔色がなんだかすぐれないなどいつもと違う様子が見られたら熱が出る前兆や体調が悪い場合があります。
また「保育園行きたくない!」という訴えに加えて、以下のような症状が見られるときにはストレスや不安が大きいサインかもしれません。
- 食欲がなくなる
- お腹が痛い
- 下痢・便秘をする
- 吐く
- 夜泣き・おねしょをする
さらにストレスや不安が大きいことが原因で免疫力が下がり、熱が出る場合があります。
体調が悪くて行きたくないと言っている場合には家でゆっくり休ませてあげましょう。
「保育園に行きたくない!」対応は5つ
「保育園行きたくない!」と言われたときの対応は最初に行う体調チェック、子どもの気持ちを受け止めるなど5つに分けられます。
- まずは体調をチェック!
- 子どもの気持ちを受け止める
- 休ませられるのであれば休ませる
- 休ませられないのであれば笑顔で送り出す
- 保育園の先生に相談する
これからそれぞれについて詳しく説明していきます。
子どもに「保育園行きたくない!」と言われたけど、行かせた方がいいのか休ませてもいいのか悩んだときに参考にしてみてください。
まずは体調をチェック!
子どもは体調が悪くて「保育園行きたくない!」と言う場合があるので、まず最初にするのは体調チェック!
以下のポイントを参考に子どもの全身状態を見てあげてください。
これらのチェックポイントに当てはまるものがあるのであれば、保育園を休ませて家でゆっくりと過ごさせてあげましょう。
熱やせき・鼻水の程度、下痢やケガの度合い、いくつもの症状がみられる場合など状況によっては病院での受診が必要です。
子どもの気持ちを受け止める
保育園に行きたくない理由がよく分からなくても、子どもなりの「不安や恐怖」「イヤな気持ち」を思いやり、共感し受け止めてあげることが大事です。
子どもが行きたくない理由を言ったなら「そうなんだ、それはイヤだったね」とか「それはつらかったね」と共感します。
子どもが理由を言わないのであれば「何かイヤなことがあったんだね」と心から言ってあげるようにしましょう。
子どもは親からそう言ってもらうことで「安心感」を得られます。
十分に安心感を得られた子どもは自分自身で気持ちをなぐさめたり、壁を乗り越えるのに必要なエネルギーを充電したりできるようになるんです。
子どもは親にくっついたり離れたりを繰り返しながら成長し、だんだん自分自身で壁を乗り越えられる力をつけていきます。
壁を乗り越える力をつけるのに時間がかかる子どももいますよね。
子どもの成長・発達の段階や、親・先生の受け入れ方・支え方によっても必要な時間は異なりますが、温かく見守ってあげてください。
休ませられるのであれば休ませる
子どもがどうしても「保育園行きたくない!」と嫌がっていて、親の都合がつき休ませられるのであれば休ませるのも選択肢の一つです。
子どもは決して楽をしようとしたり怠けたりしているわけではありません。
そのように見えたとしても、子どもなりに頑張ってきた反動であることもあります。
保育園を休ませるときに大切なのは子どもの甘えたい気持ちを受け止め、しっかりと甘えさせてあげること!
話がしたいようならゆっくり聞いてあげる、一緒に遊んだり子どもを気にかけながら過ごしてあげることが大事なのです。
休み癖がついてしまうのでは…と心配になるかもしれませんが、ゆっくり休んだ方が「行きたくない!」と言う期間が短く終わるという説も。
親が「休ませてしまったけど良かったのだろうか…」と不安になってしまうと、それは子どもにも伝わります。
保育園を休ませると決めたのであれば、その日はたっぷりと甘えさせて楽しい1日を過ごして「安心感」を充電させてあげましょう!
休ませられないのであれば笑顔で送り出す
仕事の都合などでどうしても保育園を休ませられないこともありますよね。
そんなときは子どもの不安やイヤな気持ちを受け止めた上で「ママも先生も味方だから、安心して行っておいで」と伝えながら笑顔で送り出しましょう。
ママが「大丈夫かな…」と不安になったり、罪悪感で動揺したりすると子どもも不安になり「行きたくない」気持ちが増してしまいます。
保育園の玄関で「行きたくない!」と泣いていても、ママとバイバイするとすぐ泣き止んで遊び出す子どもは実は多いんです。
先生と連携して子どもを託したら親は名残惜しくいつまでも留まらずに、笑顔で手を振ってさっと園を出ましょう。
そうすると子どもも気持ちを切り替えて遊びに移りやすくなる場合もありますよ!
保育園の先生に相談する
子どもにとって大事なのは、保育園にも親と同じように「安心できる存在」がいるということ。
安心できる存在を保育園につくるためにも、子どもが「行きたくない!」と言う状況を具体的に先生に伝え、対応を相談する必要があります。
子どもが具体的に「○○遊びがイヤ」など保育園に行きたくない理由を話しているのなら、「遊びには参加せず見ているだけでも良いか」など確認してみましょう。
またお友達と喧嘩などのトラブルが原因であれば仲直りする手助けをしてもらったり、イヤなことをされないように対応をお願いしたりすると良いですよ。
子どもの保育園での不安やイヤな気持ちが軽減するよう、園や先生と協力して子どもをサポートしましょう。
保育園に行きたくない!休ませるのは甘やかし?まとめ
- 子どもの「保育園行きたくない」には、「休ませるのも良し、行かせるのも良し」休ませたとしても甘やかしではない
- 子どもが「保育園行きたくない」と言うのは「成長するための壁」にぶつかっているとき
- 子どものイヤな気持ちが増し不安が大きくなったり、親子の信頼関係を壊してしまったりする可能性があるため、壁を無理に乗り越えさせようとしない
- 子どもが「保育園行きたくない」と言う理由は、「人間関係で上手くいかないことがある」など園生活でのこと、気持ちや体調といった子ども本人に関することなど7つ
- 頼れるはずの先生の対応が合わないことで子どもの緊張や不安が解消せず、ストレスを感じ続け「行きたくない!」と言っている場合、「転園」を最後の手段として考える
- 「保育園行きたくない」と言われたときの対応は最初に行う体調チェック、子どもの気持ちを受け止めるなど5つ
- 保育園に行きたくない理由がよく分からなくても、子どもなりの「不安や恐怖」「イヤな気持ち」を思いやり、共感し受け止めてあげることが大事
- 保育園を休ませるのが難しいのであれば、子どもの不安やイヤな気持ちを受け止めた上で「ママも先生も味方だから、安心して行っておいで」と笑顔で送り出す
- 安心できる存在を保育園につくるためにも、子どもが「行きたくない!」と言う状況を具体的に先生に伝え対応を相談する
「保育園行きたくない」というのには、子どもなりの理由がきちんとあります。
それをしっかりと受け止めた上で、親として自信をもって休ませる・行かせるの判断をしてほしいと思います。
この記事がその手助けになれば幸いです。
▼「いやや」の一番の理由にグッとくること間違いなし。子どもが保育園(幼稚園)に行きたくない理由が見えてきますよ。
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